スーツが似合わない男性の特徴、体型よりも意識が重要

ファッションコラム

スーツが似合わない男性の特徴

今回はスーツが似合わない男性の特徴について紹介します。

最近知り合った男性が全くスーツが似合っておらず、その人と話をしながら注意深く観察していくうちに、何となくスーツが似合わない男性の特徴が見えてきました。

スーツが似合わない男性(イメージ)

その人の容姿は平均的で体型もスマート、身長は172~3センチぐらいで、ごくごく平均的な日本人男性の体型と言ったところでした。

しばしばスーツが似合う男性の条件として、

  • 身長が180センチ以上
  • イケメン
  • 筋肉質
  • 八頭身
  • 足が長い

などの条件をあげる人がいるのですが、この条件から外れた男性でもスーツが似合う人はたくさんいますし、きっとあなたのも周りにもいると思います。

上の条件に当てはまる男性は確かにカッコいいでしょうが、「スーツが似合う」「似合わない」という事とは実はあまり関係がありません

スタイルの良いイケメンが有利なのは間違いないですが、そこで思考停止してしまうと変化は訪れません。いつまで経ってもスーツが似合わないままです。

そもそもスーツは男性をカッコよく見えるようにつくられているので、似合わない方の男性に問題があるケースがほとんどです。

スーツに限った事ではないのですが、洋服が似合っていると感じる人にはある共通点があります。

それは「違和感がない」という事です。

どこがどう似合っているか分析するのは専門家でもない限り難しいのですが、「○○のバランスがおかしい」といった違和感は誰にでも伝わってしまいます。

季節外れの洋服や古臭い型のスーツなどであれば、誰が見ても違和感を感じる事が出来ます。

これらのような違和感があるポイントを改善していく事で、結果的に悪くはないといった印象になり、どこかしら違和感が残っている多くの男性ファッションと比べて、似合っているという評価になります。

これをしっかりと理解する事が、スーツが似合う男になる為に最も大切な事です。

スーツが似合わない男性の特徴というのは、イケメンでスタイルが良くないとダメ、ハイブランドのスーツでないとカッコ良くないといった誤った認識を持っている傾向があります。

要は初めから諦めてしまっているので、違和感が出ているポイントと向き合う事が出来ていません。バランスが崩れてしまっている要因を改める事さえできれば、多くの男性はスーツが似合うようになります。

スーツのサイズの重要性

スーツが似合っていない男性の一番の特徴は、

 

サイズが合っていないことです。

 

これが圧倒的に多いです。年輩の男性はゆったりとしたスーツを好む傾向があるのですが、スーツに限らずブカブカの洋服が似合うことはありません。ブカブカ過ぎる洋服は体型を隠すどころか、生地に余計な皺が増えてしまいます。

ブカブカのスーツ

世の中にはブカブカなスーツを選んでいる中年男性がとても多いです。カジュアルな洋服であれば、あえてオーバーサイズを着こなすテクニックもありますが、はっきり言ってスーツを着こなすよりも、ずっと難易度が高いです。それこそスタイルの良さが求められますし、絶妙なバランス感覚がないと出来ません。

ファッション雑誌などでは、AラインやIラインといったシルエットを勧めることもありますが、あれらは料理で言うところのアレンジレシピのような事で、料理の基本を理解していない人が真似ても上手くいくものではありません

大御所芸能人や政治家の重鎮の中にも、高級そうな生地のオーダーメードのスーツをダボッと着ている人を見かけますが、全く似合っていません。

恰幅のいい中年男性に若者のようなスリムなスーツが似合うわけではありませんが、だからといってブカブカで良いわけではありません。

分かりやすい例でいうと、スーツの袖が長過ぎて手の甲に掛かっているような事です。

中途半端にオシャレを意識してジャケットのボタンを外してはだけてしまうと、ジャケットの袖が若干長くなるのでバランスが崩れてしまいます。袖が短い時にあえて取り入れるテクニックもありますが、そのような事を意識して出来ている男性は多くありません。

他にもシャツが長過ぎて袖から飛び出てしまっている男性もよく見かけます。

これはシャツの袖ボタンをしっかりと合わせるだけで簡単に解決できる問題です。市販シャツの多くには袖ボタンが二つありますが、適当に緩めにしていると手の甲に掛かってしまいます。

もちろんジャケットの袖の長さが合っていても、袖から全くシャツが出ていないのもいただけません。1~1.5cmぐらい出ているのが理想です。

スーツが似合う男性というのは、ジャケットを着た時にサッとシャツの袖を引っ張り出す習慣があるものです。こういった微差の積み重ねによって違和感のないバランスに近づいていきます。

他にもスーツのズボンの裾が長過ぎて、詰まって皺だらけになっている男性も多いです。

長すぎるズボンの裾

これもしっかりと試着をして選んだスーツだとあり得ない事なのですが、きちんとベルトをしてから試着をしていなかったり、体型が変化してしまうとベルトの穴の位置も変わるので、このような違和感が出るズレが生じてしまいます。

これらのような差がいくつも積み重なってしまうと、全体的にイマイチな印象になってスーツが似合わなくなってしまいます。

特に冠婚葬祭でたまにしかスーツを着ない年配男性ほど、体型とズレている傾向があります。スーツの流行(シルエットなどの違い)で似合わなくなっているケースもありますが、大抵は体型が変化してサイズがズレてしまっているからです

葬式でスマートなスーツを着こなす必要はありませんが、だからといってダボダボで皺だらけのスーツが良いわけでもありません。

若者でもスーツの試着を適当にしたのか、それとも急激に痩せて体型が変わってしまったのか分かりませんが、ブカブカのスーツ姿の男性を見かけることがあります。

基本的にスーツはカジュアルな洋服のように大雑把なサイズであるSMLで合わせるわけではないので、きちんと試着をしながら選んでいれば、本来はそれほどサイズがズレないはずです。

それでもスーツのフィット感がイマイチな男性がいるのは、試着を適当にしてしまった可能性が高いです。

試着時にカジュアルな恰好でいき、Tシャツやトレーナーの上にジャケットを羽織っても、襟のフィット感や袖の長さのバランスがわかりません。

あとYシャツのサイズ合わせが適当だと難しいです。紳士服の量販店で売られているYシャツであれば、かなり細かくサイズが設定されているので、首周りや袖の長さを合わせやすいのですが、中途半端にオシャレなお店で購入してしまうとサイズ展開が少ないので、上手くバランスが取れなくなってしまいます。

ハイブランドの上質なYシャツでもフィットしないと似合いようがないですし、それこそスタイルの良いモデル体型の人でもない限り、SMLのような市販サイズを着こなす事は出来ません。むしろサイズ展開が豊富な街の紳士服店で売られているYシャツの方が、ずっとスマートに着こなせる可能性が高いです。

これらのようにそもそものサイズ合わせが適当だと、スーツは似合いようがありません。あちこちから違和感が醸し出されてバランスが崩れてしまいます。

カジュアルなファッションだと多くの男性が適当に大きめのサイズを選んでいるので、それほど比較対象にならないのですが、スーツはきちんとサイズを合わせて似合っている男性が多いだけに、相対的に適当にしてしまった男性のスーツ姿の違和感が浮き彫りになる傾向があります。

これがスーツが似合わない男性の特徴です。

きちんとサイズを合わせている男性がたくさんいるだけに、適当に選んでしまうと粗が目立ってしまいます。

中途半端にハイブランドのスーツやシャツを選んでしまうと、日本人の体型に合わずに違和感だらけになってしまう事も珍しくありません。街の紳士服の量販店で売られている格安のスーツでもバランスよく着こなす事が出来れば確実に似合うようになります。

姿勢による違い

スーツが似合わない男性がもう一つ意識してほしいのは「姿勢」です。

スーツの試着時だけ姿勢を正しても普段の姿勢が悪いとフィットしようがありません。姿勢が悪いと余計な皺も増えてしまいます。

これもスーツに限った話ではないのですが、猫背のように背中が丸まって首が前傾していると、正面から見た時に洋服の前側に皺がたくさんよってしまいます。

逆に背中側の生地は引っ張られて身体の負担になってしまいます。スーツを着ると疲れるという男性ほど姿勢が悪い傾向があります。

スーツはきちんとサイズを合わせて余分な生地が少なく、それでいて張りのある生地なので、僅かな姿勢の崩れが身体の負担になってしまうのですが、それはスーツが悪いのではなく、だらけた姿勢をしている自分が悪いだけです。

カジュアルなファッションほどサイズにゆとりがあって伸縮性もある生地なので、姿勢の崩れによる影響は少ないのですが、カジュアルなファッションだとしても崩れた姿勢では似合いようがありません。

さらに猫背は身長も低く見えてしまいます。肩が内側に入ると肩幅も狭まり、頭が前傾すると首も短く見え、さらに顔も大きく見えてしまいます。

よく女性がスマホで友達と自撮りをする時に、隣の友達よりも少し引いて遠近法を使って小顔に見せようとするものですが、猫背は自分の身体を使って顔を大きく見せてしまいます

姿勢が悪いとスタイルも悪く見えてしまうのでスーツが似合わなくなって当然です。きちんとサイズの合わせたスーツでもズレてしまいます。

さらに姿勢の悪さはスーツが似合わないだけではなく、自信がないようにも見られ、ビジネスとしても男性としても魅力を下げてしまいます。

落ち込んでいるチンパンジー

動物ですら姿勢の悪さから伝わってくるものがあるものです。きちんとサイズを合わせたスーツを着ていても、姿勢が悪いだけで似合わなくなります。

よく「仕事が出来るビジネスマンは筋トレをしている」なんていうタイトルの本がありますが、あれらは「盛り上がった筋肉が男性的な魅力になる」という話だけではなく、「姿勢の改善」や「自信がUP」といった効果の方が大きいものです。

テレビの健康番組などで、ちょっとしたストレッチをすると体が柔らかくなったり身長が伸びるものですが、これも姿勢が改善されたからです。

姿勢を正すのは簡単なことではありませんが、日頃からストレッチをするなり、整体に通うなり、筋トレをするなりすることで、少しずつ改善させることができます。姿勢は意識するだけでも全然違うので、日頃から自分の姿勢をチェックする習慣を身につけてください。

姿勢を正すとスーツに限らずあらゆる洋服がグッと似合うようになります。健康の為にも大切なことなので、日頃から姿勢を意識にあげてください。

日本人よりも欧米人の方がスーツが似合いやすいのは、まさに姿勢の違いです。骨格レベルから違うので仕方がない面もありますが、日本人でも姿勢が良い人ほどスーツが似合う傾向があります。

ちなみに私はトイレの鏡はもちろんのこと、ショーウィンドウなどにうつる自分の姿勢も日々チェックしています。また姿勢の悪い男性を見かける度に、反面教師として自分の姿勢を意識するようにしています。

初めは強く意識していないと良い姿勢を保てないものですが、慣れてくると無意識にでも良い姿勢を保てるようになりますよ。

また意外なところでは普段の歩き方も姿勢に影響があります。肩を落としてトボトボと歩いているサラリーマンと、胸をはって颯爽と歩くサラリーマンでは魅力は段違いです。

これらのように、あらゆる要素が絡み合って姿勢が崩れてスーツは似合わなくなってしまいます。

高身長でイケメンのようなスーツが似合う特別な条件があるのではなく、スーツが似合わなくなる条件を排除することがポイントです。

逆にいえばスーツが似合わないという男性でも、それだけ改善の余地があるということでもあります。さらに細かな事をいえば、靴のサイズ合わせといったものも姿勢に関係してきます。スニーカーのように伸縮性のない革靴というのは、フィットさせるのが難しいです。

革靴でも紐靴であれば多少は調節が可能ですが、適当に靴紐を緩めて固定していると、重たいスリッパのような歩き方しか出来なくなってしまいます。姿勢が崩れて当然です。

人によってはきちんと靴紐を結ぶだけで、スーツが似合うようになる可能性だってあります。土台が安定すると歩き方や姿勢が良くなり、スーツの試着時のような良い姿勢を、自然とキープ出来るようになるかも知れません。

意識の低さ

最後はスーツに対する意識の低さについて紹介します。実はメンタルもスーツを着こなす上で大切なポイントになります。

そもそも洋服に無頓着な人は、スーツに限らず洋服と真剣に向き合うことはありません。

 

「どうせ俺なんて何着ても似合わないし・・・」

 

と言った意識では、洋服が似合う可能性が低くなります。

たまたま一般的な洋服のサイズとピタリと体型が合うラッキーな男性もいるので、可能性はゼロではないのですが、多くの一般男性はしっかりと洋服に意識を向けないと、自分の体型に合うサイズの洋服を選ぶことができません。

ブカブカなシャツを着ているおじさん

ファッションに対する意識が低いと、このブカブカのTシャツ姿を見ても何も感じません。

意識が高い人だとTシャツの袖の付け根が肩から落ちており、袖も肘にかかって明らかにオーバーサイズだと気がつきます。決してオシャレなオーバーサイズの着こなしではありません。

洗濯後の干し方なのか畳み方なのか、洗剤の質が低いのか、全体的に細かな皺やくすみが多いと気がつきます。

これが意識の差です。このような細かな粗(違和感)に気がつけないので、いくつものミスを平気で重ねて全体的に残念な印象になってしまいます。

革靴が汚かったり、シャツの襟元の垢に気がつかなかったり、スーツの肩の上にフケが乗っているのに気がつかなかったり、眼鏡の油汚れに気がつかなかったり、ベルトのループを通し忘れてしまったりすると、全体的に清潔感が失われていきます。

「清潔感なんて定期的に新しい洋服に買い替えていれば十分だろ」

といった考えでは、このような細かなミスを失くす事は出来ません。どんなに有名ブランドのスーツを着ても隙だらけになってしまいます。

一つぐらい隙があっても、それだけで極端に似合わなくなるわけではないのですが、いくつか重なると一気に残念な印象になってしまいます

特別なファッションアイテムや有名ブランドのスーツを着ていなくても、似合う人がいるというのは、まさにこのような微差の積み重ねの違いです。

街の紳士服の量販店で売られている2万円ぐらいのスーツでも抜群に似合う男性もいれば、ハイブランドのスーツでも全く似合わない男性がいるものです。

ファッションに対して意識が低いと、そもそも似合う、似合わないを考えることがありません。違いがわからないで改善のしようがありません

意識が低くても既成サイズ(SML)が、たまたま合ってしまう運のいい男性もいるので、少し話がややこしくなるのですが、多くの男性は既成サイズがピタリとは合わないので、しっかりと意識にあげて改善する必要があります。

これがスーツが似合う男性と似合わない男性の意識の違いです。

意識が高まると日頃からスーツのメンテナンスをするようになり、姿勢や歩き方といったものも改善されていきます。スーツが似合っている男性を見かけると、自然と観察するようになっていきます。

このような経験を積み重ねる事で、次回のスーツの購入時には様々な箇所をチェック出来るようになります。フケが多い男性なら明るい色の生地を選ぶようになるかも知れません。

当ブログでも様々な着こなしテクニックを紹介していますが、そのような情報に対してのアンテナが無意識に働くようになります。

この段階になるまでが一番大変なんです。どんなに周りが指摘をしても本人がスーツの必要性や意味を感じていないと意識は変わりません。

恋愛や失恋などの大きな挫折をきっかけにファッションに目覚める男性が多いのは、それだけ大きな衝撃や葛藤が心の中であったからです。

スーツが似合わない事に悩んで当ブログのようなところにたどり着いた男性は、すでに葛藤から立ち上がろうとしているので大丈夫です。ここからの成長は早いと思います。どんどん見えていなかったものが見えてくるようになります。

そのような男性にこそ伝えたいのが、スーツは似合わないのではなく、似合わせていないだけという事です。そこにさえ気づけば、どんどんスーツが似合うようになりますよ。

スーツが似合わない男性の特徴を理解していただけたでしょうか。

まとめ スーツは似合わせるもの

そもそもスーツというのは男性の魅力を上手に引き出すために、服飾の長い歴史の中で少しずつ形を変えながら進化してきました。

昔の貴族の恰好

なで肩や肩幅がない男性の肩をパットで補い、胸板がない男性の胸に厚みをもたせ、姿勢が悪い男性を堂々とみせ、出っ張ったお腹の境界線を曖昧にし、上着とズボンの境目を隠して足を長く見せてくれます。それがスーツの凄さです。

スーツほど男性をカッコよく見せられる洋服はありません。様々な補正効果がふんだんに織り込まれています。

一方でカジュアルな洋服には補正効果はありません。あえてテクニックとして利用することは出来ますが、絶妙なバランス感覚が求められるので難易度は高くなります。

むしろサイズ展開の少ないカジュアルな洋服を似合わせるほうがずっと難しいです。スーツが似合わない人が、カジュアルな洋服が似合うわけではありません。

これも覚えておいてください。スーツが似合わない男性は洋服全般が似合いません。

逆にカジュアルな格好が似合わないお父さんでも、スーツ姿はカッコいいというお父さんは珍しくありません。ファッションに無頓着な男性ですらカッコよくしてしまえるのがスーツの凄さです。

当ブログの「ファッション基礎講座」でジャケパンスタイルを勧めているのも、スーツのようにサイズ展開が細かくあるからです。カジュアルな洋服に比べてサイズ展開が圧倒的に多いので、多くの男性の体型に合わせて似合わせる事が出来るからです。

スーツが似合わないと感じている男性は、スーツが似合わないのではなく、似合わせていないだけです。

 

だから、大丈夫です。

 

スーツが似合わないことに不満を感じて、当ブログにたどり着いてくれました。すでにファッションに対する意識が変わっています。既に準備は整っています。

ファッションに対する意識の種が芽生えているので、これからは様々なことに気づいていくことができます。スーツが似合わないということが、どのようなことなのか分かるようになります。

サイズ合わせや姿勢といった重要な要素の他にも、本当に細かな決まり事がたくさんあります。スーツのジャケットのボタンの下のボタンは留めないという前提があったり、

ポケットの蓋がよじれていたりするだけも、どことなく残念な印象になってしまいますし、

ハンガー選びを間違えると型崩れてしてしまったり、変な皺が浮き出てしまう事もありますし、

椅子に座った時にジャケットのボタンを外すといった動作で、皺を減らすようなテクニックもあります。

いきなり全てをマスターするのは簡単ではありませんが、少しずつ違和感が出てしまっているポイントを排除していく事で、スーツが似合うようになっていきます。

周囲の男性を見てもスーツが似合っている人と、そうではない人の差に気がつくようになります。逆にイケメンやスタイルの良い男性でも、スーツが似合っていないケースがあるものです。

しっかりとスーツと向き合うようになると、次に購入する時には間違いなく今までのスーツより似合うようになります。だから安心してください。

スーツが似合っていなかった男性が、カッコよくスーツを着こなせるようになると、同じ仕事内容でも周囲からの評価が上がります。女性にもモテるようになるかも知れません。

カッコいいスーツ姿

すると、あなたの変化に影響されてスーツを意識していなかった周りの男性も気づくことになるかも知れません。あなたの成長から「正の連鎖」が起こるかも知れません。

「なんか最近調子良いみたいだけど、何かしているの?」

といった感じでアドバイスを求められるようになるかも知れません。

あなたのスーツに対する意識の変化、気づき、そして行動が伴えば、あなただけではなく周りのレベルまで引き上げることになります

それはきっと職場の雰囲気を良くし、取引先との関係も良好になり、新規のお客様にも好感をもたれます。

勢いのある会社、活気のある会社を見てください、カッコよくスーツを着こなしている男性が多いものです。カジュアルな恰好をしている会社でも、清潔感のある素敵な着こなしをしているものです。

 

たかが洋服、されど洋服です。

 

人は中身が大切なのは間違いないですが、外見も大切です。

繁盛している喫茶店の外見は魅力的なものです。オシャレだったり、レトロだったり、本物志向の雰囲気だったり、店構えから伝わってくる情報があるものです。

どんなに美味しいコーヒーを提供していても、外見が汚い喫茶店は繁盛しません。

オシャレなカフェ

もちろん外見が良くても不味いコーヒーを提供していては繁盛しませんが、そもそも汚い店だと中身を見てもらう機会すら訪れません

店構えを綺麗にしたり、身だしなみを整えるということは、その肝心の中身を知ってもらうチャンスが増えることに繋がります。

衣食住という言葉がありますが、食べ物や住まいと並んで衣服があるほどです。しかも食べ物や住まいの先に「衣」です。決して軽視するべきではありません。

あなたの素敵な中身を知ってもらう為にも日頃から外見を整えてください。スーツを意識にあげてカッコよく着こなせるようになってください。

ただし、直ぐに新しいスーツを購入する必要はありません。

まずは今のスーツが似合わっていない理由と向き合ってください。もしかしたら姿勢や歩き方を改善するだけ、大幅に似合うようになるかも知れません。フィットした靴を履くだけで歩き方が変わって姿勢が良くなる事もありますし、しっかりと靴紐を結び直すようになるだけで立ち姿の印象が変わる事は珍しくありません。

他にも洋服ブラシやアイロンがけや適切なハンバーにかけるといった、スーツのメンテナンスと向き合う事で、バランスを崩してしまっていた要因が減って似合うようになるかも知れません。

頻繁に洗濯できないスーツのような洋服というのは、日頃のメンテナンスによって随分と状態が変わります。これが分かると扱い方も変わってくるので、ますます良い状態を保ちやすくなります。

これらと向き合わずに新しいスーツを購入しても、また直ぐに台無しにしてしまうので、まずは手持ちのスーツときちんと向き合う事から始めてみてください。

このような事に意識が向くようになると、ネクタイの結び方や腕時計とのバランスなども意識出来るようになり、全体的にバランスが崩れる箇所が減っていきます。

中途半端なこだわりのせいでスーツのバランスが崩れてしまっている男性も多いです。オシャレなファッションというと、何か特別なアイテムばかりが注目されるのですが、そのような目立つアイテムが無くても似合っている人というのは、これらのような似合わなくなるポイントを徹底的に排除しているからです

大きな加点を狙うより小さな減点を排除する事が大切です。30点の人がロレックスを身につけても40点止まりですが、小さな減点を排除していくと60点ぐらいにはなれます。

その段階になってから新しいスーツを手に入れる事で、70点といったレベルを目指す事が出来ます。そのスーツにバランスよく収まるロレックスを身につけるのであれば、80点に到達出来るかも知れません。

全く似合っていなくて清潔感もないスーツに金のロレックスを合わせてしまうと、偽物と疑われてしまうかも知れません。スーツの着こなしに違和感があったという理由で、振り込め詐欺を事前に防げたケースがあるほどです。

料理初心者の人がA5ランクの黒毛和牛を調理すると、火を入れ過ぎてせっかくの良さを引き出せずに台無しにしてしまいますが、料理上手な主婦は安いお肉でも美味しく調理できますし、肉に合わせて調理法を変えるような事も出来ます。

そのような主婦がお祝いで奮発して高級なお肉を購入すると、しっかりと違いも分かるので、高級なお肉の良さを引き出す調理が出来ますが、素人が適当に高級なお肉を購入してしまうと、せっかくの柔らかさを台無しにするような焼き方をしてしまうものです。

ろくにスーツと向き合ってこなかった男性が、金に物を言わせて有名ブランドに手を出してしまうと、成金ファッションのような残念な印象にしかなりません。

ファッション雑誌の情報に惑わされないでください。誰にでも似合う洋服などありません。特定のブランドのスーツだからカッコ良いということはありません。

あくまでも自分に体型に合っている洋服が似合うだけです。容姿端麗でスタイル抜群のモデルが、夜の船上パーティーに着ていくコーディネートなど、一般男性には使いどころがありません。そっくりそのまま真似ても良い事などありません。

南青山に住んでいるような人であれば、それなりのブランドが求められるのかも知れませんが、多くの一般男性にとってはそれほど重要な事ではありません。

どうしてもファッションに興味を持ち始めた頃というのは、わかりやすいブランドのロゴに頼りたくなってしまうものですが、それは洋服が似合う事の本質ではありません。

そもそもスーツはブランドのロゴを目立たせているわけではありません。ブランドの名前で決まるのではなく、自分の体型に合っているスーツが「似合うスーツ」ということです。

スーツが似合っていない男性の特徴というのは、これを理解していないからであり、ここまで読んでくれたあたなはもう大丈夫なので安心してください。意識は既に変わっているはずです。

まずは手持ちのスーツのメンテナンスから初めてみてください。そして姿勢を正してください。そして上着のボタンの開け閉めや、ポケットの中に重たい物を入れないようなスーツの細かな決め事と向き合っていってください。

それらと向き合った先にしか、似合うスーツを手に入れる道はありません。

スーツが似合わない男性というのは、このような些細な事を怠っていただけなので安心してください。どんな男性でもカッコよくしてくれるのがスーツの凄さなので、まずは減点対象になるポイントを改善していってほしいと思います。

どこそこのスーツさえ買えばカッコ良くなるような情報に惑わされずに、しっかりと基本と向き合いながら違和感を減らしていきましょう。少しずつ減点対象が減っていけば、スーツ以外の洋服を着てもスマートに着こなせるようになりますよ。

大変長い文章になりました。最後まで読んでくれてありがとうございます。

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